【BCH】ビットコインキャッシュのハードフォークを巡る対立:分裂が濃厚に

2018年11月に予定されているビットコインキャッシュのハードフォークを前に、各コミュニティでの対立が激化しています。お互い引く気はなく、コイン分裂の可能性が濃厚になってきました。

まず、今回対立しているのはビットコインキャッシュの開発者どうしです。
ビットコインキャッシュの公式クライアント(開発者)は複数存在しているのですが、その中のBitcoin ABCBitcoin SV(nChain)というチームがハードフォークの内容の相違によって対立しています。

そして、その争いにビットコインキャッシュのマイナーや、事態の仲裁を図る別の開発チームが加わったりと、事態は更にややこしくなっています。。

記憶に新しい2018年5月に行われたBCHのハードフォーク(ブロックサイズを32MBへ拡大)では、Bitcoin ABCが提案をし、大多数のマイナーが了承したことにより、問題無くハードフォークを終えましたが、今回は開発者どうしで揉めており、マイナーも支持する仕様が異なる為、前に進まなくなっています。

今回はそんなビットコインキャッシュ内紛についての話です。

コミュニティの対立:事の発端

➊2018年8月に、Bitcoin ABCが2018年11月にBCHのハードフォークを行うと発表しました。
※Bitcoin ABCのバックには、大手マイニングチップ製造会社&マイナーのBitmainがついてます。

❷後日、nChain社のクレイグ・ライト氏が、そのBitcoin ABCのハードフォーク内容に対して大反発し、Bitcoin SV(Satoshi’s Vision)というクライアントを立ち上げたのが事の発端になります。
※Bitcoin SVのバックにも当然の如く、Coin Geekという最大手のマイナーがついてます。

尚、このクレイグ・ライト氏はあの「ナカモト・サトシ」と噂されてる人ですが、界隈の著名人からは「フェイクサトシ」や「詐欺師」呼ばわりされている方ですw

❸これはイカン!との事で、Bitocoin UnlimitedというBCH公式クライアントが、Bitcoin ABCとBitcoin SVのどっちのハードフォークを実施するか投票で決めよう、と仲裁に入りました。

❹これで解決か!と思いきや、Bitcoin.orgを運営している謎の組織Cobra(コブラ)が、Bitcoin ABCならびにBitcoin SVのアップデートをどちらも行わず、独自の「コブラクライアント」という案を提案してきましたw

❺そして、BCHに投資している事で有名なSBIグループも、仲裁に乗り出したとの記事が出ていますが、現状を見るに効果は出ていなさそうです。。

BCH激推しのビットコイン神様:ロジャー・バー氏は、今のところどこに肩入れするわけでもなく、静観を通しています。この人がいなければ、ここまでBCHがメジャーになる事もなかったでしょうし、当の自分もBTC派からBCH派に変わる事はなかったで、バー氏の今後の発言は非常に注目するところです。

参考まで、簡単に相関図にすると下記のような感じです。

※Bitcoin Unlimitedは今回仲裁役を買って出ていますが、Bitcoin ABCのハードフォーク内容ついては、一部反対意見を表明しています。

 

Bitcoin ABCとBitcoin SVのハードフォーク内容

ちょっと専門的な単語が多く、いまいちピンと来てませんw

ただ、ここから読み取れる事は、Bitcoin ABCはスマコン含めた多機能な仮想通貨にしたいという考えで、Bitcoin SVは元々のビットコインの理想に近づけるべく、ブロックサイズ拡大(128MN)によるオンチェーンでのスケーリングを目指している事が分かります。

Bitcoin ABCの主張

⇒BCHを決済通貨だけに留めず、スマートコントラクト等を実装した多機能通貨にしたい
✅オペコード「OP_CHECKDATASIG」の導入
(これを導入する事によりスマートコントラクトやアトミックスワップの実装を可能にする)
✅カノニカル・トランザクション・オーダリング
✅トランザクションサイズの制限

Bitcoin SVの主張

⇒オリジナルのビットコインプロトコルに近づけたい。
✅最大ブロックサイズを32MBから128MBにあげる
✅もともとのビットコインに含まれていた、4つのSatoshi・オペコードを復元する
✅個々のスクリプトごとに201オペコードの制限を削除

 

まとめ

今のところ、お互いの主張が真っ向から対立しており、解決の糸口すら見えてきていません。

クライアントシェアで比較すると、圧倒的にBitcoin ABCなんですが、Bitcoin SVを後援している最大手マイナーCoinGeekが20%~30%のハッシュパワーを持っている為、Bitcoin ABCとしてもとても無視できる数字ではありません。

※Bitcoin Cashの各ノードのシェア(2018年10月17日時点)

 

クライアントの後ろには、特定の大手マイナーが控えている事からも、今回のハードフォークはまさに大手マイナーの代理戦争とも見ることができます。

個人的には、Bitcoin SVが128MBにブロックサイズを拡張した時の、オンチェーンでのトランザクションがどうなるのか興味があります。また、巨大ノードのBitcoin ABCやBitcoin Unlimitedの独占状態に、Bitcoin SVが一石を閉じる事により、健全な競争が生まれることもプラスだと思います。

この先どうなるか予測がつきませんが、結果的にBCHが更に発展するようなハードフォークになる事を祈るばかりです。

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