2018年9月25日現在、CoinMarket CapのTOP10取引所(取引高)は、ほぼ中華系で占められています。さびしい事に、TOP10には日本の取引所もアメリカの取引所もランクインしてませんでした。
さすが中華系というところですが、やっとアメリカ発でCoinbaseという有望な取引所が攻勢をかけてきました。他の米系取引所と比べながら、Coinbaseについて書いていこうと思います。
CoinMarket 取引所TOP10
1位)Bitforex 中華系 24h取引高:$3,453,130,866
2位)Bitmex 中華系 24h取引高:$2,413,527,652
3位)Binance 中華系 24h取引高:$1,218,821,742
4位)OKEx 中華系 24h取引高:$802,148,734
5位)Huobi 中華系 24h取引高:$682,354,280
6位)Bitfinex 中華系 24h取引高:$538,737,640
7位)Bithumb 韓国 24h取引高:$498,885,647
8位)HitBTC 欧州 24h取引高:$446,099,724
9位)EXX 中華系 24h取引高:$382,063,739
10位)DOBI trade 中華系 24h取引高:$349,121,037
※2018/9/25時点の実績
日本の取引所TOPはBitbankの19位(24hr取引高:$157,330,265)でアメリカの取引所TOPはCoinbaseの24位($131,100,630)でした。
アメリカ 仮想通貨取引所 3社比較
取引所名 | Coinbase | Bittrex | Poloniex |
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取引開始日 | May 2014 | Feb 2014 | Jan 2014 |
通貨ペア数 | 19 | 281 | 111 |
24hr取引高 | $131,099,746 | $61,817,703 | $65,110,199 |
Coinmarkt Cap 順位 | 23位 | 38位 | 37位 |
設立はどれも2014年ですが、通貨ペア数は圧倒的にBittrexが281と多いですね。
ただ直近の24hr取引高では、一番通貨ペアが少ないCoinbaseが他2社の約2倍となっています。自分が2017年12月に仮想通貨始めた頃は、Bittrexがかなり幅を利かせてましたが、あれから1年以内の間にずいぶん順位を下げたなという印象です。
尚、PoloniexとBittrexは日本人でも使えますが、Coinbaseは現在日本人は利用出来ません。ただ、既に三菱UFJフィナンシャルグループと提携しており、日本進出が確定していると言われています。
Coinbase 概略
■カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く仮想通貨取引所
■会社設立:2012年6月
■サービス提供拠点:世界32ヶ国
■設立者:Brian Armstrong、Fred Ehrsam
■取扱通貨:Bitcoin、Bitcoin Cash、Ethereum、Ethereum Classic、Litecoin、
■ユーザー数:約2,000万人
CoinbaseはAndreessen Horowitzというシリコンバレーで有名なファンドから、設立当初2013年に投資を受けています。このファンドはUberやAirBnB、Facebookなどに早期より投資を行い、どこよりも早く数兆円規模のスタートアップを生み出してきた実績を持っています。
・Coinbaseは全世界でユーザー数約2,000万人を誇り、Dapps機能を兼ね備えた独自Coinbase Walletを提供しています。ウォレット開設者数は全世界で約3800万件。
・資産のほとんどをコールドウォレットで保管しており、オンライン上で管理している資産は全体の2%ほど。倒産やハッキングに備えての保険制度も完備。
・未上場にも関わらず評価額が1,000憶円を超える、所謂ユニコーン企業。
積極的な人材ヘッドハンティング
・データ担当副社長として、LinkedInの上級役員であり、分析とデータサイエンスの責任者であるMichael Li氏を採用。
・Amazon Web Services(AMS)出身のTim Wagner氏を、エンジニアリングの副社長として採用。AWSラムダ、AWSのAPIゲートウェイ、AWSサーバーレスAPPレポジトリなど複数部門でGMを歴任。
・FNMA(米国連邦抵当権協会)にて法務顧問を務めるBrian Brooks氏を最高法務責任者として雇用。アメリカ政府が今後仮想通貨への規制を施行していくにあたり、SECとコネクションがある同氏を採用する事により取引所運営を円滑に進めていく考えがみえてきます。
現在の最悪な相場にも関わらず、企業の核になるような人材を積極採用しています。今後の仮想通貨の見通しをポジティブにとらえ、業界でイニシアチブを取っていこういう意志の表れかと思います。また、先日ニューヨークオフィス用の従業員を大量に採用しています。
あのBinanceも、最近マルタ本社に50人の新規従業員を雇用しており、シンガポールで立ち上げ予定の取引所に必要な人材の募集を始めました。
Coinbaseの影響力
コインベースは取扱通貨がBTC、BCH、ETH、ETC、LTCの現在5種類しかありません。
ですが、米系最大手の取引所という事もあり、注目度は非常に高く、コインベースにETCが上場するというアナウンスの後、2018年8月4日~7日にかけて約40%上昇しました。

また本ブログ作成日の本日(9/26)、XRPがコインベースに上場という噂から、急激に価格がUPしているようですw 実際に上場するかは分からない為、今は元に戻りつつあります。
このようにCoinbaseは、常に言動が注目される取引所になっています。
Bit Licenseの取得
仮想通貨を規制するニューヨーク金融サービス局(NYDFS)が発行している、仮想通貨取扱ライセンスです。日本でいうところの仮想通貨交換業登録になります。非常に審査が厳しく、2015年に執行されてから今までたった8事業者にしか交付されてません。
Coinbaseはそのうちの1社で、XRPで有名なリップル社もこのライセンスを取得済みです。
まとめ
まだまだ取扱通貨数は少ないですが、先を見据えての人材雇用を積極的に行っており、今後の伸びしろに期待が出来ると思います。また、セキュリティに対する重点的な取り組み、自国アメリカで仮想通貨取引のライセンスも取得しているという点も安心できる点です。
先述済みですが、シリコンバレーの有名ファンド:Andreessen Horowitzから認められ、投資を受けているという実績も、他2社(BittrexとPoloniex)には無い実績です。
今現在、仮想通貨取引所の大半は中華勢に占められていますが、このままアメリカが黙っているハズないwので、Coinbaseの今後の動向には注目していこうと思います。
Coinbaseが上場許可した仮想通貨は、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)が認めた通貨とほぼ同義になりますからね♪