ノルウェーとかいう色々スゴイ国【資産運用・キャッシュレス】

教育・医療等の社会福祉無料、一人当たりGDP世界4位(75,389$)、2017年幸福度調査で世界第一位。※日本の2017年一人当たりGDPは38,449$ / IMFのデータ参照

全て日本の遥か上をいくこのスゴイ国は、北欧のノルウェーです。

社会福祉が無料なので、当然ノルウェーは消費税25%(食料品は15%)と国民の税負担も高いですが、そんな税金を課せられていたとしても、幸福度調査で世界一位っていうのは普通に凄い。

そんなノルウェーの事を調べてたら、政府の資産運用が非常に上手で、国自体がほぼキャッシュレス化しているという事が分かりました。

今回はあまり仮想通貨とは関係ない記事ですが、(今後日本が見本にすべき国家かもしれない)ノルウェーの資産運用方法とキャッシュレス社会についてまとめてみました。

 

ノルウェーの政府年金基金

先日、日本の年金運用を行なっている「年金積立金管理運用 独立行政法人(GPIF)」が、18年10~12月の年金積立金運用で約14兆円の損失を出したと発表がありました。

運用資産の半分以上が国内株と外国株と占められている為、世界的な株価の大幅下落が大きく響き、このような巨額損失に繋がりましたが、決して日本政府の資産運用がヘタクソなわけではなく、長期的にみると年率2.73%で資産を増やしていってます。


画像引用:年金積立金管理運用 独立行政法人(GPIF) ホームページ

 

日本の年金の総運用額は150兆円と非常に大きな額ですが、日本の人口の約1/24ほどのノルウェーという国は約110兆円の資産運用をしており、日本を大きく上回るリターンを叩き出してます。
※日本総人口:約1億2,600万人 ノルウェー総人口:約530万人

意外かもしれませんが、ノルウェーは北海油田を保有する産油国で、この油田から得られる収入により1998年から年金の資産運用をしています。

ノルウェー政府年金基金の年次報告によると、110兆円のポートフォリオの構成は66.6%が株式、30.8%が債券、2.6%が不動産になっており、世界72ヵ国、9,146銘柄に分散投資しています。

油田収入の資産運用を開始してからの過去20年のリターンでは、リーマンショック等含め4年度マイナス収支になっていますが、洗練されたバランス良い分散投資で着実にリターンを積み重ねていっています。


画像引用:ノルウェー政府年金基金の年次報告

 

そして、この20年間で約8兆5,000億クローネ(約110兆円)まで資産を増やしています。


画像引用:ノルウェー政府年金基金の年次報告

 

20年間でのトータルリターンは+226%で、平均で年次6.1%のリターンを叩き出しています。日本の年次平均リターン2.7%を大きく上回る非常に優秀な数字です。


画像引用:これからの投資の思考法 柴山和久著

 

デリバティブ取引やヘッジファンド投資などのハイリスク・ハイリターン案件への投資でなく、株式、債券、不動産などのシンプルな資産配分で、長期的なリターンの最大化を図るべく資産運用をしている事が分かります。

この20年の間に、リーマンショック、9・11テロ、ITショックが発生した年はマイナスに転落していますが、長期・積立・分散・資産配分の見直しによりリスクを最大限に抑えてきた為、これらの損失は一時的なもので切り抜ける事が出来ています。

国を挙げて将来の子孫繁栄の為に、長期目線での資産運用・投資を実行している事は素晴らしいです。そして、政府系の資産運用機構として世界有数のリターンをしっかり稼いでいるっていうのも更に素晴らしい!

世界的に見ればノルウェーも日本に近く、これから大きな経済的な成長を見込む事は難しい国なので、日本がノルウェーの資産運用から得られる事は何かしらあるハズです。

今回のノルウェーの例から見ても、以前記事にした「長期・積立・分散投資」の重要性を再認識します。

以前書いた「長期・積立・分散投資」についての記事
長期・積立・分散投資の重要性とは【10年以上の期間で考える】

ちなみに、ノルウェーの政府年金基金が投資している国別金額TOP3は、1位アメリカ(36.6%)、2位イギリス(8.8%)、3位日本(8.7%)という順位になっており、このTOP3で全体のおよそ過半数を占めています。

 

国自体がほぼキャッシュレス化している

北欧全体としてキャッシュレス化は進んでいるのですが、ノルウェーに至っては、現金の取引は全体の10%以下になっているようです。(GDPに対する現金使用率が5%程度)

生活のありとあらゆる物がキャッシュレス化しており、現金お断りのお店も多く、現金だけ持っていても電車やバスに乗れないって、ちょっと日本人感覚だと想像つかないですw

クレジットカード、デビットカード、スマホアプリでの支払いがほとんどで、数十ドル以下の買い物であればPINコード(パスワード)入力不要で、決済できてしまうようです。

なんとしても現金で支払おうとする人がいたり、現金しか受け付けない店があると、やましい事をしていると思われてしまう位なので、それだけキャッシュレスが国全体に浸透しているって事です。

ただ、このキャッシュレス社会はノルウェー国民が望んで実現したものではなく国の政策の一つです。

デジタル決済であれば取引データが全て記録として残る為、国からしたら税金のとりっぱぐれもなくなるし、犯罪防止の為のモニタリング(金の流れが全て筒抜け)もできる為、一石二鳥以上の効果があります。

現にキャッシュレス化後、銀行強盗や恐喝などの犯罪が1/400に激減したというデータがあります。

また、クレジットカードやデビットカード、スマホアプリでの電子送金をするには銀行口座が必要で、ノルウェーに居住している事や職に就いている事などを証明し、銀行の審査を通らないといけない為、不法移民や犯罪者などは必然的にキャッシュレス化社会で生活できなくなり、あぶりだされる事になります。

これが結果的にノルウェーの治安を良くしています。

「信用が無いとお金が持てない社会」を実現しているノルウェー、スゴイです。。

でも、高齢のお年寄りや障がい者の人達も、本当にこのキャッシュレス社会にしっかり適合できているのか、気になるところです。

 

仮想通貨しか使えない無政府資本主義都市:リバースタッド


ノルウェーのリバースタッド(LIBERSTAD)という政府の干渉を受けない自由都市が、独自仮想通貨のCity Coinを採用したと、先日コインテレグラフの記事に載っていました。

なんでも支払いや、不動産登記、身分証明書(ID)の取得などは全てCity Coin決済で行い、独自ブロックチェーンであるCity Chain上でのスマートコントラクトで管理する計画のようで、このリバースタッドという都市内では法定通貨が使えません。

✅リバースタット ホームページ

NPO法人のLiberstad Drift ASが主導しているプロジェクトで、ホームページでは居住区域やコンサート区域、ショッピングセンター、駐車場スペースなどの具体的なマップ構想が載っています。

リバースタッドはノルウェーの片田舎の森の中4kmほどの場所に位置しており、これから2~3年かけてインフラを整備していくようなので、都市の体をなすにはまだ時間がかかりそうです。

アナーキズムを前面に出しているだけあって、リバースタッドでは税金は一切かからないとの事ですが、税収抜きで果たして成り立つのか疑問も残ります。

ツッコミどころが多過ぎるプロジェクトですが、ノルウェー発ってところが興味がわきますw

 

以上、ノルウェーのスゴイところを中心に紹介してきました。

別に日本に対してノルウェーと同じように全てキャッシュレス化、みたいな極端な事をして欲しいとは思いませんが、犯罪抑止や税金徴収の簡略化等に役立てられる部分は、取り入れるべきだと思います。

あと日本の守銭奴のごとき政治家共は、冬の極寒のノルウェーで強化合宿を行い、税金の正しい使い方を勉強して来て欲しいですね!!!

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