ビナミルク(VNM)はベトナムNo1の乳製品企業【ベトナム株】

今回は仮想通貨から少し離れて、実際に私が投資しているビナミルク(Vinamilk)というベトナム株について紹介させてもらおうと思います。

以前ベトナム株について書いた記事で、ビナミルクについては少し触れさせてもらっているんですが、今回はビナミルクの業態や実績について深堀りしてみました。

✅以前書いたビナミルクの記事
ベトナム株の魅力と保有株:Vinamilk(ビナミルク)について

新興国ゆえにリスクもありますが、ベトナムという国自体が今後大きな発展が見込め、ビナミルクはその中でも有望株だと思いますので、参考にして頂ければと思います。

 

直近のベトナム市況

ベトナムは人口約9,370万人(外務省HP参照)、国土約32万9,241平方キロメートル(日本の約0.9倍)の発展目覚ましい東南アジアの1国です。

ベトナムの平均年齢は約30歳(日本は約46歳)となっており、まだまだこれから若年層の伸びしろが期待できます。GDP成長率も2015年から安定して6%台を推移しています。

 

一人あたりGDPも年々上昇しており、2020年には3,000ドルに到達する見込みです。
※一般的に、1人当たりGDPが3000ドルを超えると、家電製品や家具といった耐久消費財、紙おむつなどの便利さを求めた日用品が売れ始め、内需が大きく拡大すると言われます。

 

失業率も2%前半で推移しており、雇用がしっかりと確保されています。

ベトナム株のインデックスは2018年4月に最高値の1,211.34ポイントを記録後、米中経済戦争などの影響もあり下落していますが、中国経済の悪化に伴い、改めてベトナムが中国の代替候補地として注目を集めています。


出典:Bloomberg ベトナム株指数

 

またドル安時に新興国の株が買われる傾向がある為、今後アメリカの状況が思うように改善しない場合は、ベトナム株が魅力的な投資対象になってくる見込みがあります。

尚、今後ベトナム株が大きく飛躍する為のポイントにおいては、ベトナムの政府系企業からの脱却が必要不可欠になってきます。

ベトナムの大手企業の多くは、ベトナム政府が昔からの旧態依然とした体制で運営に携わっているところが多く、また外国人が買う事のできる株式保有制限があり、今後海外からの投資を呼び込むためには改善が必須になってくる事でしょう。

※ビナミルクは2016年にベトナム国家証券委員会により外国人保有比率上限の撤廃が認められ、外国人保有枠が100%(従来の上限は49%)に見直された、数少ないベトナム大手企業です。

 

ビナミルク(VNM)はベトナムNo1の乳製品企業


ビナミルクは牛乳、粉ミルク、ヨーグルト、飲むヨーグルト、ベビーシリアル、豆乳、アイスクリーム、飲料水等の製造を手掛けるベトナムの乳製品企業です。

2017年の乳製品の国内シェアは、牛乳:59%、粉ミルク:41%、ヨーグルト:80%、コンデンスミルク:81%と名実共にベトナムNo1です。

国内に13の工場、3つのセールスオフィス、2つの運送企業を構え、直営・契約酪農家あわせて約13万頭の乳牛を確保しています。

尚、ベトナム国内には代理店251,000店舗、スーパー等の小売店を3250店舗、直営店:Vietnam Dairy Dreamを418店舗構え、広範囲なネットワークを構築しています。

傘下の子会社には砂糖を生産するVietnam Sugar JSCやココナッツを精製するAsia Coconut Processing JSC等の工場を保有しています。

また、100%出資の海外工場としてカンボジアのAngkor Dairy Productsや、アメリカ・カリフォルニアのDriftwood Dairyを保有しており、海外での生産体制も構築しています。
ヨーロッパ向けの乳製品の卸売・小売りには、ポーランドにVinamilk Europeという子会社を設立しています。


出典:2017年 VINAMILK ANNUAL REPORT / 組織図

 

米フォーブス紙が発表した2017年の世界上場会社上位2000社のランキングに選出されており、英ブランドコンサルティング会社Brand Finance社発表の「ベトナム企業のブランド力TOP5」の2位にランクインしています。

🔹Brand Finance社「ベトナム企業のブランド力TOP5」
1位:ベトナム軍隊工業通信グループ 約3,050億円
2位:ビナミルク 約2,080億円
3位:ベトナム郵便通信グループ 約1,470億円
4位:ビンホームズ 約1,370億円
5位:サイゴンビール  約1,040億円

過去3年間は増収増益で純利益率20%超え、ROE40%超えと素晴らしい業績です。

🔹ビナミルクの直近3年間実績
●2015年 売上:1,910億円  税引後利益:370億円  ROE:38.29%  P/E:19.76
●2016年 売上:2,230憶円  税引後利益:446憶円  ROE:43.16%  P/E:19.50
●2017年 売上:2,430憶円  税引後利益:490憶円  ROE:44.49%  P/E:29.40
※1円=210ベトナムで計算

まだ最終的な2018年の年間レポートが出ていませんが、対2017年比で若干の増収減益になりそうです。売上は伸ばしたものの、売上原価と販管費増が響き、利益は微減の見込みです。

ただし、アイザワ証券さんのレポートにもあるように、ベトナム都市部に住む人口の割合が約35%であるのに対して、地方都市の乳製品の消費量が都市部の半分である事から、ベトナムのGDPが上がっていけば、まだまだ国内需要の増加余地があります。

ビナミルクはベトナム国内以外にも、アメリカや日本、オーストラリア、ASEAN各国、中東地域など世界数十か国へ輸出しています。

2016年に米農務省が定めるオーガニック食品基準を満たす有機牛乳の販売を開始しており、世界展開を見据えた開発も着々と進めていっています。

現状海外の売上規模はそこまで大きくないですが、カンボジアやアメリカでの生産体制も整っている為、内需だけに集中するのではなく、今後は輸出関連でも大きな売上をあげる事ができるグローバル企業に成長していってもらいたいと期待しています。

 

ビナミルク基本情報・チャート・配当について

🔹ビナミルク基本情報
ティッカー:VNM
本社:ベトナム
時価総額:約1兆1,280億円 (236,831,468,280 千VND)
EPS:30.26円 (6,355VND)
PER:21.38
PBR:8.26
ROE:44.42%
ROA:32.10%
上場取引所:ホーチミン証券取引所

米中貿易戦争などの影響により2018年は最大で約30%ほど下落していますが、2019年に入り徐々に上昇に転じています。

2017年~2018年頃のPERが30前後だったので、買いやすいレンジに下がってきました。

配当利回りはここ5年ほどは3%~4%台で推移しており、株式無償増資も定期的に実施しています。ベトナム株全体で比べると決して高い数字ではありませんが、世界的な平均値と比べれば十分満足できる配当利回りだと思います。

尚、ビナミルクはANNUAL REPORTで「税引後利益の50%以上」を配当として還元すると明記しており、直近の配当性向は約80%です。株主への利益還元もしっかり実行しています。

ここ数年はROEが40%超え、ROAが30%超えで推移しており、収益性が高い事が分かります。というか、ROEが約45%って驚異的に素晴らしい数値です・・

売上と利益についても右肩あがりのキレイなチャートになっています。営業利益率約24%、純利益率約20%と利益率も非常に優秀です。

 

ビナミルクは製造業なので毎年100億円弱を開発や投資に使っていますが、それを十分補うだけの営業キャッシュフローがある為、フリーキャッシュフロー(会社が自由に使える手持現金)も高い数字を維持しています。

終始ビナミルクの素晴らしい事だけの紹介になってしまいましたが、ベトナムのホーチミン、ハノイ証券所に上場している企業でここまで利益的にも財務内容的にも良い会社は無いと思います(全部調べたわけではないので、あったらスミマセン)

ただ、完全に前途有望とは言えず、2018年度の決算では2014年度ぶりに減益になる見込みで、高騰する売上原価(仕入価格)を今後どう抑えていくかという課題があります。

ベトナム自体が未だ新興国市場であり、世界的に市況が悪くなるとまっさきに新興国から資金が逃げていく傾向がある為、大国の経済政策や動向に左右されやすい性質もあります。

これらのリスクを踏まえたとしても魅力的な一ベトナム株だと考えているので、仮想通貨とあわせて今後も定期的に投資していきたいと考えています。

ちなみに現在の私のビナミルク株収支は、投資金額約500万円に対して評価額約450万円(▲50万円)です。。2019年はプラスに転じて欲しいですね~

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