仮想通貨取引所:Liquiの閉鎖について【取引所崩壊の序章?】

Liquiから突然の閉鎖アナウンス

昨日1月29日に海外取引所のLiquiが、取引の十分な流動性が確保できない事から、取引所を閉鎖するとのアナウンスがありました。

要は仮想通貨市場の悪化により、仮想通貨の取引高が大幅に減ってしまった為、取引時の手数料だけでは採算が合わなくなってしまったという事です。

Liquiからの今回の閉鎖に関するアナウンスは、取引所に登録した各ユーザーのメールアドレスに配信されており、そのメールを受け取ってから30日以内であれば、Liquiに預けてある仮想通貨を引き出すことが可能です。

Liquiには過去多くの草コインが上場しており、2017年のアルトコインバブルで有名になった取引所でした。一時はTOP10取引高に名を連ねる大きな取引所でしたが、2018年以降の大暴落により、多くの草コインの価値ならびに取引高が激減する中、とうとうLiquiも立ち行かなくなってしまいました。

自分も一時期少しだけ使った事があった取引所ですが、界隈のなんでもし放題の風潮を考えると、今回のようにちゃんとアナウンスするだけマシだなぁって感じちゃいます(当たり前なんですけど)ユーザーの預かり資金などをもってトンズラする取引所やICOが多いですからね・・・

尚、閉鎖する直前の取引高は一日あたり1,000万円程度まで下落していました。

 

各取引所の概算手数料収入

取引所ビジネスの手数料は概ね、1トランザクションあたり取引金額の0.1%~0.3%を手数料として設定しているところが多いですが、2019年1月30日現在、各取引所の取引高、概算手数料収益がどの程度になっているのかCoinmarket Capで調べてみました。

各取引所の概算手数料 抜粋(1日あたり) / Coinmarket Capの1/30データ参照

🔹3位:Binance 取引高/日:550億円 手数料額/日:5,500万円 (0.1%)
🔹10位:Huobi 取引高/日:360億円 手数料額/日:7,200万円 (0.2%)
🔹30位:IDCM 取引高/日:210憶円 手数料額/日:2,100万円 (0.1%)
🔹50位:Coinbase 取引高/日:66億円 手数料額/日:1,980万円 (0.3%)
🔹100位:Luno 取引高/日:3.3憶円 手数料額/日:66万円 (0.2%)
🔹125位:OKCoin 取引高/日:1.2憶円 手数料額/日:24万円 (0.2%)
🔹150位:Crex24 取引高/日:5,200万円 手数料額/日:5.2万円 (0.1%)
🔹175位:Bittylicious 取引高/日:1,200万円 手数料額/日:2.4万円 (0.2%)

※通常板取引の手数料収入以外にも、新規コインの上場手数料やレンディングサービス、販売所ビジネス、レバレッジ取引等での収入もあると思いますが、今回それらの収入は検証していません。

上記はあくまでも単純計算による手数料収益の予測ですが、上位陣のBinanceやHuobiに至っては相当な手数料収入がある事が予測できます。

が、100位以下の取引所になると1日あたり数十万円~数万円の収入しか見込めなくなってきます。取引所が抱えているユーザー数、上場させている仮想通貨の多さ等も関係してくると思いますが、人件費やサーバー費用、電気代、メンテ費用等を考えると、100位以下の取引所はいつLiquiのようになるか分からないレベルのように見えます。

またカツカツの手数料収入で運営している取引所は、マルチシグやコールドストーレージなどのセキュリティ対策にちゃんと経費をかけて対策しているのか疑問です。

尚、日本の取引所は下記の通りでした。bitFlyerやBitbankは問題なさそうですが、100位以下のZaifや先日営業再開したCoincheckは1桁億円の取引高に落ち込んでます。

 

仮想通貨の時価総額と24hr取引高推移

次に仮想通貨市場全体の取引金額ですが、2018年1月1日時と2019年1月30日時点の時価総額と24hrの取引高の差は下記の通り推移していました。

🔹仮想通貨全体の時価総額推移
18年1/1:66兆3,680億円 ⇒ 19年1/29:12兆5,130億円
※1年前と比べ時価総額は五分の一に大幅減

🔹仮想通貨全体の24時間取引高推移
18年1/1:3兆2,080億 ⇒ 19年1/29:1兆9,350億円
※1年前と比べ24時間取引金額は約半分に大幅減

1年前と比べて仮想通貨全体の取引金額が約半分に減っている事だけでも中小取引所にとっては死活問題ですが、上位取引所が0.1%や0.15%の安価な手数料で対応している以上、新興取引所はそれ以上かそれと同等の手数料設定をするか、大手取引所には無い特別なサービス等を提供できない限り、いずれ淘汰されてしまうのは目に見えています。

先日クリプトピアという海外取引所でハッキング被害が出たり、CBOEのビットコインETFが延期されたりと、仮想通貨市場に明るい話題は少なく、今後さらにマーケットが冷え込み取引額が減っていけば、Liquiと同様のケースが出てくる可能性は高いです。

取引所のセキュリティ対策だけでなく、使用している取引所の流動性(取引高)についても、定期的に確認しておく事が重要です。

また、ある程度の金額を保有しているユーザーは、送金手数料や手間を惜しまずに、取引所自体に保管せず、Ledger nano S等のハードウェアウォレットへの保管が薦められます。

お勧めの仮想通貨取引所

取引量やセキュリティ等総合的に考えて、初心者の方に一番お勧めできる取引所です。 bitbank