2020年に迫るビットコインの半減期【価格上昇のタイミングを過去データから考察】

半減期とは、マイニングによるビットコインの報酬が半分に減る事です。

2019年3月現在、1ブロック当たりのマイニング報酬は12.5BTCで、この報酬が目的でビットコインのマイナーは高い電気代を払い、持てるコンピューティングパワー(ハッシュ)をネットワークに投入して、膨大な計算問題を解いています。

2019年3月4日現在、1回マイニングに成功すると約530万円の報酬になります。

※12.5BTC=約519万円 (415,000円 x 12.5BTC)
上記マイニング報酬と送金手数料(トランザクションフィー)がマイナーの報酬

話が少し逸れましたが、この半減期は21万ブロック毎に発生するようビットコインのシステムに組み込まれています。

現在約10分=1ブロックのペースで新規ブロックが生成されている為、約4年に一度のペースで半減期を迎える計算になり、ビットコインが誕生した2009年以降、過去2回(2012年11月28日、2016年7月9日)半減期を経てきました。

▪210,000ブロック×10分=2,100,000分
▪35,000時間 (2,100,000分÷60分)
▪1,458.33日 (35,000時間÷24時間)
3.995年 (1458.33日÷365日) ⇒ 約4年に一度のペース

現在のペースでいくと、ビットコインは2020年5月~6月頃に次の半減期(12.5BTC⇒6.25BTC)を迎える見込みです。

これが何を意味するかというと、新たに市場に出回るビットコインの数量が減る事を意味するので、ビットコインの希少性が増す=価格が上がる、と一般的に捉えられています。

ここ最近ネットでも次回半減期に向けての価格予想が始まっており、ビットコインのマイナー企業が多く存在する中国では、早くも2020年に向けて動き出しているというニュースも出てきました。

今回は過去2回の半減期での価格推移と、懸念事項等をまとめてみました。

ビットコインの基本事項については下記の記事を参照下さい。
✅【誰でも分かる】ビットコインの仕組み・入門編

 

過去2回の半減期前後1年間での価格推移

まずは下記の図をご覧ください。


画像引用:ihodl.com

ピンクと青の境界線が1回目の半減期(2012年11月28日)で、青と緑の境界線が2回目の半減期(2016年7月9日)です。それぞれ50BTCから25BTC、25BTCから12.5BTCにマイニングリワード(報酬)が半減してます。

赤枠で囲ってある箇所は、半減期を基準点として前後1年間の価格推移です。

図を見れば一目瞭然ですが、半減期の前後1年間はどちらも価格上昇しています。

過去の事例が2例しかない為、再現性を考察するうえではデータが少なすぎますが、今までの2回の半減期では半減期の1年半前頃から価格が上昇し始め、半減期以降は1年以上の期間に渡って更に上昇率をあげて伸びていっています。

次回の半減期(2020年5月~6月頃)も似たような推移を辿る場合、現在2019年3月で半減期まで1年3ヶ月程度なので、すでに価格上昇に転じているのかもしれません。

そして青丸で囲ったところが、次回半減期を迎えた時の価格帯で、50,000ドル(550万円)~100,000ドル(1,100万円)がチャート上での予測価格です・・・

さすがにここ1年足らずで1BTC=500万円まで上がるとは思えないですが、自分は去年から毎月定期的にビットコインを仕込んでいってます。

上図で分かる事は、半減期の前後1年間は2回とも価格上昇しているという事です。

 

どのタイミングで価格上昇に転じているのか?

下記図も上記グラフと同じ趣旨のグラフですが、半減期までの残り月数を色分けして表したグラフです。

赤に近いほど半減期を過ぎたばかり(次回半減期まで遠い)で、青に近いほど半減期間近(次回半減期まですぐ)という意味です。


画像引用:Bitcoinist.com

共通点は過去2回の半減期では、半減期から2年経過する前に価格が大きく下落しています。
※次回半減期まで残り2年半~3年前後の時期から、価格が下落し始めています。

例えば1回目の半減期(2012年11月28日)以降、2013年の末頃まで順調に価格をあげ、2013年の11月に最高値で1,150ドルほどを記録した後、徐々に下落しています。

2回目の半減期(2016年7月9日)でも、2017年の下旬まで価格をあげ、2017年の12月に最高値で19,500ドルほどを記録した後、大きく下落して今に至ります。

🔹1回目半減期(2012/11/28日)以降の最高値と最安値
最高値:2013年11月・・・約1,150ドル
最安値:2015年01月・・・約180ドル (ATHから約-85%下落)
⇒次回半減期2016年7月まで残り1年半のタイミングで底をつけた

🔹2回目半減期(2016/7/9)以降の最高値と最安値
最高値:2017年12月・・・約19,500ドル
最安値:2018年12月・・・約3,250ドル (ATHから約-84%下落)
⇒次回半減期2020年6月まで残り1年半のタイミングで底をつけている。

ここでも面白い一致があり、半減期まで残り約1年半のタイミングで底をつけてます(※まだ3回目の半減期を迎えていないので、18年12月の3,250ドルが底かどうかは未確定)

2020年5月~6月までの間にまだ最安値を記録する可能性がありますが、このまま底を付けずに進んだ場合、「半減期まで残り1年半」というタイミングは価格上昇に転じる(底をつく)一つの参考指標になるかもしれません。

 

半減期以降の価格下落率について

界隈ではビットコインの価格下落について総悲観の声ばかり聞こえてきますが、実は初回半減期以降も最高値から最安値で比べると約85%下落しており、2017年12月の最高値(19,500ドル)から2018年12月の最安値(3,250ドル)の下落率84%と比べ、ほぼ同じ水準の下落率です。

🔹1回目半減期(2012/11/28日)以降の最高値と最安値
最高値:2013年11月・・・約1,150ドル
最安値:2015年01月・・・約180ドル (▲85%)

🔹2回目半減期(2016/7/9)以降の最高値と最安値
最高値:2017年12月・・・約19,500ドル
最安値:2018年12月・・・約3,250ドル (▲84%)

また、ビットコインのマイニングリワードが50BTCだった2011年にも、2011年6月に約23ドルをつけた後、2011年11月に約2ドル(▲92%)まで価格が落ち込んでいます。

過去10年の歴史の中で、ビットコインは幾度も大きな価格上昇と下落を経験し、結果的に最高値を記録し続けてきました。

2017年から2018年にかけての惨憺たる仮想通貨市場ばかりクローズアップされますが、ことビットコインに限っては、過去に同じような大暴落は経験済みで、見事に返り咲いている事が分かります。

 

半減期撤廃の提案

先日ビットコインのコア開発者が集い行われた非公式会議にて、ビットコインの発行上限ならびに半減期の撤廃と、ブロックサイズ縮小が議題として取り上げられました。

ブロックサイズ縮小は中小マイニング企業の参入障壁を下げ、マイナー数増加によるBTCマイニングの非中央集権化の為で、2100万BTCの発行上限ならびに半減期の撤廃はビットコインのマイニングリワード減少によるマイナー離れを防ぐ為というのが主な理由です。

マイナスな点としては、ブロックサイズを縮小する事によって1回あたりに処理可能なトランザクション数が減り、送金遅延&送金手数料高騰を引き起こし、発行上限撤廃は有限であるからこそ希少性があるビットコインの本質を根本から覆します。

どちらもトレードオフの関係なので、良くなる面もあれば悪くなる面もあるのは事実です。

ただ個人的には、上記変更で得られるマイナス点は、代わりに得られる利点をはるかに超えているように思えてなりません。

ブロックサイズの縮小はスケーリング問題を深刻化させ、2017年末のピーク時のような1回当たりの送金に50ドル~70ドルかかるような事態を再度引き起こしかねません。

銀行送金よりも高い手数料がかかるようなら、今後世界的に普及する事なんてあり得ないですし、全ての新規ビットコイン発行が完了する2140年以降、マイナーの収益は送金手数料のみになる見込みの為、ブロックサイズについては逆に大きくする事を考えるべきだと思います。

※ブロックサイズが大きくなると、1ブロックに収納できるトランザクション量を増やすことが出来る為、マイナーが受け取る送金手数料UPが見込める。

また発行上限と半減期のルールはビットコインを希少化させている主要因の一つで、無限に発行できるようになると、その他大勢のアルトコインとなんら変わらないモノに成り下がってしまいます。

ビットコインのコミュニティだからこそ出来る提案内容で、大いに議論すべき事ではありますが、ビットコインオリジナルのルールである発行上限と半減期については、なんとしてもオリジナルバージョンを貫き通して欲しいです。

2020年の半減期を経て、将来的にビットコインの価格が上昇していく事についてはある程度自信がありますが、今回コア開発者の中で提案のあった発行上限と半減期の問題提起は、今後のビットコインの成長において一つの心配事です。

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