一大プラットフォームになりそうなバイナンス・チェーン/Binance Chain【続々と加わるプロジェクト】

先日Binanceは自社で開発した独自ブロックチェーンである「Binance Chain(バイナンス・チェーン)」をリリースしましたが、そのBinance Chainへ参加するプロジェクトがさっそく数十社以上出てきています。

Binance Chainへ移行するこれらのプロジェクトは、Binance Chain上で独自のトークンを発行する事ができるようになり、その際に手数料(ガス)として利用されるBinance Coin(BNB)の需要も今度さらに大きくなっていくことが予想されます。

これはBNBの全期間のチャートですが、2017年12月~2018年1月頃に多くの仮想通貨がATH(All TIME HIGH)を記録していますが、BNBはそのATHを更新している数少ないアルトコインです。


画像引用:Coinmarket Cap

 

2019年1月に底をついてから物凄い勢いでBNB価格が上昇していますが、これは今回記事にしたBinance Chainや、そのChain上で動くBinance DEX(分散型取引所)のリリースが少なからず関係しており、BNBのユースケースが今後増えていくことを見越しての上昇だと考えられます。

今回はBinance Chainの概要や、参加プロジェクトなどについてまとめてみました。

 

Binance Chainの基本情報・特徴

BNBは元々イーサリアムの規格(ERC-20)で作られた仮想通貨でしたが、今回イーサリアムのチェーンから独自規格のBinance Chainに移りました。

Binance Chainはイーサリアムと同じような機能を持っているように考えてしまいそうですが、Binance Chainにはスマートコントラクトの機能はありません。

主な特徴を挙げてみます。

🔹BNBが基軸通貨となり、Binance Chain上でのあらゆる作業(トークン発行、交換、送受信)の手数料(ガス)として使用される。

🔹Binance Chain上でのトークン発行・送受信、トークンの資産化、Binance Chain上にあるトークン同士の交換が可能。

🔹Binance Chain上に管理者は存在せず、各ユーザーが秘密鍵を管理しながらBinance DEX(分散型取引所)で取引を行う。

🔹パブリックチェーンの為、誰でもトランザクションをチェック事が出来るので透明性が高い。

🔹Binance ChainのコンセンサスアルゴリズムにはDPoSが採用されており、ブロックタイム(取引確定)にかかる時間は約1秒と、即座の取引確定が可能。

*DPoSとは取引承認者(バリデーター)をBNBホルダーの投票によって決定し、選ばれたバリデーターによって、取引確定(ブロック生成)を行うシステムです。

決められた承認者によって取引が確定されてる為、ビットコインのPoWのように大量の消費電力が不要で、即座に取引確定が出来る一方、通貨保有量が多い者が優遇され、ある程度決まったメンバーが承認を行う事から中央集権的なシステムです。

ブロック確定者(承認者)に手数料が入る事から「富めるものが富む」というデメリットもありますが、これにはPoW同様トレードオフの関係があるので、高速トランザクションを優先するプラットフォームではPoS系のアルゴリズムが多く採用されています。

また、Binance ChainはCosmon SDKというプロジェクトの技術をベースにして作られたブロックチェーンというのもポイントです。

Cosmos SDKは独自ブロックチェーンを作る為の開発キット的なもので、Cosmon SDKベースで作ったブロックチェーンには互換性があり、異なるブロックチェーン同士を接続させ相互運用させる事が出来ます。

Binanceも今後異なるブロックチェーン同士を接続し、そのエコシステムを拡大していく将来像まで考えているのではないかと想定できます。

 

Binance Chainへの参加プロジェクト

下記Binanceから発表されたリストの通り、既に数多くの仮想通貨、プロジェクトがBinance Chainへの参加を発表しています。

プロジェクトでは時価総額173位のMithrilや米国を拠点としたブロックチェーンスタートアップのCRED、Binanceも投資しているeスポーツ関係のChilizなど規模の大きなプロジェクトが参加を表明しています。

仮想通貨ベースでも、BitTorrent(時価総額31位)、Pundi X(時価総額43位)、Loom Network(時価総額96位)、Nexo(時価総額104位)、Decentraland(時価総額99位)などの有名どころがリスト入りしています。

※時価総額順位は、6月1日時点のCoinmarket Cap参照。

プロジェクトの分野では、基本的な送金関係からレンディング、ゲーム、不動産、スケーリング、メッセージングアプリ等々多岐にわたっており、Binance Chain上で全てを完結できるようなエコシステムを目指しているように見えます。

 

Binance DEXの取引高

Binance DEX正式リリースから約1ヶ月経ちましたが、現状通貨ペアも数えるほどしかなく、2019年6月1日現在の取引高は1日あたり500万円(約48,000USD)ほどしかありません。


データ参照:CoinGecko/2019年6月1日時点

 

通常の取引所(CEX=Centralized Exchange)と違い、自分のDEX用のウォレットを作り、秘密鍵を自分で管理しないといけない為、一般の仮想通貨ユーザーにはまだ敷居が高いのかもしれません。

普及には少し時間がかかるかもしれませんが、とは言え今後多くのプロジェクトがBinance Chain上で動き始めれば、取引高も上昇してくるだろうし、Binanceの事なのでこれからの一般ユーザーへのプロモーションもしっかり考えているでしょう。

Binance DEX上でのIEO実施とかも、考えていたりするかもしれません。

どうしてもBinanceというとBNBの価格だけに注目が集まりがちですが、Binance Chainが今後作り出す一大プラットフォーム上で様々な新しい試みが行われていくと思うので、逐一動向を追っていきたいと思います。

 

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