COSMOS(ATOM)・異なるブロックチェーン同士をつなぐテクノロジー【インターオペラビリティ】

最近よく耳にするCOSMOS(ATOM)について調べてみたところ、思っていた以上に面白く、今後大いに期待できそうなプロジェクトなので、記事にしてみました。

ちなみにCOSMOSはネットワークの名称で、ATOMはCOSMOSネットワーク内で使える仮想通貨です。

イーサリアムで言うところの、COSMOSがETHEREUMで、ATOMがETHといったところです。

COSMOSを一言でいうと「P2Pで異なるブロックチェーン同士を繋げる基盤技術」がシックリ来ると思います。

もっと端的に言うと、「取引所を介さずに、異なるブロックチェーン間での直接取引を可能にする技術」です。

今現在ほとんどの仮想通貨ユーザーは、ビットコインからイーサリアム、イーサリアムからXRP、USDTからライトコインというように、取引所を通して仮想通貨を交換していますが、COSMOSネットワークを中継する事によって、取引所を介す必要がなくなります。

上記から分かるように、COSMOSがやろうとしている事は、今後の仮想通貨の在り方に大きな利便性をもたらす事が期待されますが、当初COSMOSを調べた時は内容が複雑で、本当にちんぷんかんぷんでしたw

COSMOSを理解する上で重要になってくる、ZONE(ゾーン)HUB(ハブ)VALIDATOR(バリデーター)Tendermint(テンダーミント)COSMOS SDK等について出来るだけ分かり易く、噛み砕いてまとめてみました。

 

COSMOS(ATOM)基本情報

🔹略称(ティッカー):ATOM
🔹コンセンサスアルゴリズム:Tendermint BFT(PoS)
🔹最大供給数:237,928,231 ATOM

COSMOSホワイトペーパー
COSMOSウェブサイト

アルゴリズムには、高速処理、スケーラビリティに特化したTendermintというアルゴリズムを採用しています。

Proof of Stake(PoS)がベースになっているので、ATOMトークンをステーキング(保有)する事によって、配当のような形でATOMをもらう事が出来ます。

ICOを実施したのは約3年前の2017年4月で、メインネットがリリースされたのはつい最近の2019年3月です。

ICOで売り出した価格は0.1USドルで、2019年6月末時点で6USドル弱なので、かなりの価格上昇率です。

 

Binance、Huobi、Kraken、OKEx、Poloniex等のメジャー取引所に上場しており、入手性は悪くないですね。

 

COSMOSの基本構造と特徴

前述しましたが、Cosmosは「異なるブロックチェーン同士での取引を可能にする」技術です。

そのCosmos上にあるブロックチェーンをCosmos HUBと言い、それ以外の異なるブロックチェーン(BTCやLTC等)の事をZONE(ゾーン)と呼びます。

Cosmos HUBが各ZONEの中継地となり、接続されたそれぞれのZONE(異なるブロックチェーン)は、お互いにトークンの送信受診等を行う事が出来るようになります。

IBC(Inter Blockchain Communication)という技術によって、各ZONE同士がお互いに自分達のトークンを送ったり、受け取ったりする事を可能にしています。

また、異なるブロックチェーン同士で相互運用する事を、インターオペラビリティ(Interoperability)と言います。

簡単な図にしたのが下記です。


引用:Cosmos Whitepaper

 

そして、Cosmos HUB上で発生したトランザクションをブロックチェーンに記録する方法にTendermintというコンセンサスアルゴリズムが使われています。

TendermintはDPoS(Delegated Proof of Stake)というPoS型のアルゴリズムで、Cosmos HUBのネイティブトークンであるATOMを保有する事によって、ネットワーク管理に参加する事が出来ます。

Cosmosはネットワーク管理者の事をバリデーター(Validator)と言い、これはビットコインのマイナーに当たる存在で、取引の正当性を検証しブロックチェーンにブロックを繋げる役割を担っています。

バリデーターになるにはATOMの保有量だけでなく、様々な条件をクリアーしないといけない為、一般ユーザーにはハードルが高いですが、バリデーターにATOMを委任(デリゲート)する事により、委任したバリデーターが報酬を得られた暁には、取り分を分けてもらう事が出来ます。

このバリデーターにATOMを委任しているユーザーの事をデリゲーター(Delegator)と言います。

まだ概略中の概略なんですが、ここまでがCosmosの大枠になります。

 

COSMOSの核であるTendermint

CosmosはTendermintを採用する事により、1秒あたり3,000~4,000件の高速処理を可能にしています。

ちなみにビットコインは秒間3~7件、イーサリアムは秒間約15件、クレジットカードのVisaは秒間4,000~6,000件ほどの処理能力を持っています。

誰でも参加できるビットコインのマイナーと違い、トランザクションを処理するバリデータが予め決められている事が高速処理できる大きな要因ですが、セキュリティ面でもバリデーターの1/3以上の同意が得られないと、チェーンの改ざんは出来ない仕組みになっています。

また、悪意を持ったバリデーターに対しては、保有しているATOMの没収やバリデーター権限の停止等、厳しいペナルティも設定されています。

そしてTendermintを使ったブロックチェーン作成ツールとして、Cosmos SDK(Software Development Kit)という便利なソフトが提供されており、これを使う事によりCosmos HUB上で動くアプリケーション(ブロックチェーン)を手軽に開発する事が出来ます。

Tendermintの主な特徴
🔷1秒間に数千件を捌く事が出来るスケーラビリティ
🔷一度承認された取引は覆らない(即時ファイナリティ)
🔷Cosmos SDKでTendermintベースアプリーション(ブロックチェーン)を手軽に開発可能
🔷データ改ざんにはバリデーターの3/1以上の協力が必要(セキュリティ高)

Cosmosはイーサリアムのようなプラットフォーム型で類似点も多いですが、高速処理とスケーリングの点では、イーサリアムを大きくリードしています。

今後イーサリアムもPoWからPoSへ移行する事が予定されておりスケーリングの面ではCosmosと同等になってくるかもしれませんが、Cosmos SDK(Tendermint)を用いた開発ツールは現行のイーサリアムのERC規格よりも制約が少なく、今後イーサリアムのシェアを覆してくる可能性があります。

 

バリデーターにATOMを移譲して報酬を得る

簡単に前述しましたが、COSMOS HUBのバリデーターへATOMを預ける事をデリゲート(デリゲーション)と呼び、デリゲーションする事によってバリデーターから報酬を得る事が出来ます。

バリデーターはCosmosのネットワーク(セキュリティ)管理をする事による対価として、ATOMトークンを報酬としてもらえます。

2019年6月末の報酬率は現在年率13%ほどになっており、100万円分のATOMを預けると年間約13万円分のATOMがもらえる計算になります。

そして、総発行数の約60%にあたるATOMが現在バリデーターに預けられており、報酬率だけでなく人気の高さも伺えます。

ちなみに一度デリゲーションすると21日間は、預けたATOMを引き出せなくなります。

ここでは設定方法の説明は省きますが、デリゲーションの方法について説明しているサイトがいくつかあるので、ATOMのステーキングに興味があれば確認してみて下さい。

 

Binance Chainも採用したTendermint

Binanceの独自チェーンであるBinance Chainは、Cosmos SDKをベースにつくらており、コンセンサスアルゴリズムにTendermintを採用しています。

Binance Chain上で動いているBinance DEX(分散型取引所)もTendermintが採用されている為、高速でトランザクションを捌く事が出来ます。

Cosmos HUBで行われているバリデーターにATOMを委託して報酬を得る仕組みが、Binance Chain上でも今後実施されるかもしれません。

Binance Coin(BNB)をBinance Chainのバリデーターへ預け、BNBの配当をもらえるようになれば面白そうですね。

 

以上、Cosmosネットワークの概略を解説しましたが、イーサリアムに代わり得るポテンシャルを持っており非常に期待できるプロジェクトだと感じました。

ポートフォリオ的にこれ以上保有通貨は増やす予定はないのですが、報酬率の高さとCosmosのポテンシャルを考えると、ATOMを購入しようか非常に悩みますw

もし今後ATOMを購入するような事があれば、実際のデリゲーション方法や配当実績などについて記事にしようと思います。

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