【JNJ】ジョンソン&ジョンソンは世界最大の総合ヘルスケアメーカー【配当王】

アメリカ株を始める前は、米株鉄板銘柄であるジョンソン&ジョンソンを真っ先に購入しようと考えていましたが、ヘルスケアセクターはETFで購入したほうが良いと判断し、個別株としての購入は控えています。

情報技術セクターのVISA【V】、生活必需品セクターのアルトリア【MO】、一般消費財セクターのマクドナルド【MCD】に続くヘルスケアセクターはETF(VHT)の購入にしましたが、あと1~2つ異なるセクターの個別株を購入して、一旦新規個別株の購入は完了しようと考えています。

さて、今回記事にしたジョンソン&ジョンソンは、バンドエイドやリステリン、コンタクトレンズのアキュビューなど一般家庭に広く流通している消耗材から、医薬品や医療機器まで手掛けるトータルヘルスケア企業です。

連続増配56年の「配当王」銘柄であり、創業130年、世界60ヵ国にグループ会社を有し、総取扱製品数も数万点に及び、どれも世界最大級です。

業績の安定性だけでなく、ここまで長い期間トップの地位に君臨していながら、未だに売上、利益共に年々成長を続けています。

そんな鉄板銘柄であるジョンソン&ジョンソンの銘柄分析です。

 

ジョンソン&ジョンソンの事業内容と国別売上構成

ジョンソン&ジョンソンの取扱製品群は3つのカテゴリーに分かれており、それぞれ「一般消費材」「医薬品」「医療機器」になります。

世間一般的にはジョンソン&ジョンソンはバンドエイドやリステリンの一般消費材のイメージのほうが強いですが、売上構成では17%程度しかなく、医薬品と医療機器の売上が全体の80%以上を占めています。

国別の売上割合では、アメリカでの売上と国外の売上が約半々の割合になっていますが、アジア・アフリカでの売上が2割に満たないのは意外でした。

この辺はマクドナルド【MCD】の売上構成に似ており、今後大きな成長が見込めるアジア・アフリカ等の新興国、フロンティアマーケットをどうやって攻略していくかが、キーポイントになってきそうです。

下記は2019年度の「医薬品」カテゴリーの世界トップ10企業ですが、ジョンソン&ジョンソン(J&J)は6位に入っており、前年比の伸び率では米アッヴィ【ABBV】の16.1%に続く2位(12.4%)です。

Answers News【2019年版】製薬会社世界ランキング

 

ジョンソン&ジョンソンが販売している医療機器と言われてもピンときませんが、医薬品の次に売上の割合が大きい「医療機器」の分野でも、2017年時点で全世界で2位につけています。

みずほ銀行産業調査部 医療機器メーカー上位 25 社の売上高(2017年)

 

今後日本だけでなく欧州を始めとした先進国は高齢化が避けて通れない状況で、医療分野の需要はますます増えていく事が予想されます。

不況に関係なく医療の需要が無くなる事はないですし、コンシューマー用品、医薬品、医療機器のトータルヘルスケア領域で圧倒的なシェアを誇るジョンソン&ジョンソンは、今後も着実な成長が見込まれます。

 

常に付きまとう訴訟問題

ジョンソン&ジョンソンに限らず、医薬品を扱っているヘルスケア関連株はこの訴訟問題と常に隣り合わせです。

タバコ株の健康被害による訴訟問題と同様、アメリカでは時に億ドル単位の途方もない賠償金額の判決が出る事があります。

ジョンソン&ジョンソンも現在進行形でオピオイド鎮痛薬、ベビーパウダーのタルク含有問題で訴訟問題をかかえており、賠償金額は数千億円に上る見込みです。

訴訟問題以外にも、新薬の特許切れによる販売額・利益減少等のリスクもあげられます。

これだけ見ると、非常に不安定でリスクが大きいセクターに見えてしまいますが、人命に関わる事、研究開発に膨大な費用が掛かる点など、その分ワイドモート(参入障壁)は高いです。

ジョンソン&ジョンソンは数万点に及ぶ製品構成、医療用ロボットなどの成長分野への投資等、医薬品だけに頼らない売上構成が出来上がっており、営業利益率、フリーキャッシュフローマージンは常に25%を超える超高収益企業です。

また、今後押し寄せる先進国の高齢化問題を考えると、リスクよりもリターンが上回ると予想しています。

ヘルスケアセクターはタバコ株全てに共通する「先行きの暗さ」のような問題は抱えていないので、ETFで分散するという方法も有効でしょう。

バンガードのヘルスケアセクターのETFであるVHTは、ヘルスケア関連企業約400社弱に分散投資する事ができ、経費率は0.1%とリーズナブルです。

過去10年のリターンでは、S&P500とJNJを凌駕しており、配当利回りも2%弱とそこまでJNJと差が無い事から、自分はヘルスケアセクターはVHTに分散投資しています。

JNJ(赤)、VHT(青)、S&P500(紫)比較-直近10年

 

ジョンソン&ジョンソンの売上・利益・各種財務データ

▪ティッカー:JNJ
▪1株配当:3.80ドル
▪配当利回り:2.91%
▪PER:21.72倍
▪EPS:6.02ドル
▪ROE:26.41%
▪連続増配:56年
▪配当月:3、6、9、12月
▪上場先:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
※2019年9月14日現在 / Yahoo Finance

 

直近10年間のチャートです。

綺麗な右肩上がりですが、ここ最近2年余りは足踏みしています。

現在のPERが約22倍弱と買い時は悩ましいところですが、配当利回りが3%を超えたタイミングが一つの目安になって来るかと思います。

引用:Yahoo Finance 10年チャート

 

前の項でチャートを貼っていますが、ここ10年の対S&P500とのパフォーマンス比較ではJNJは劣後している一方、ヘルスケアセクターETFのVHTはS&P500をアウトパフォームしています。

ヘルスケアセクターでジョンソン&ジョンソンの個別株を購入せずに、ETFのVHTを選んだ理由の一つはこれです。

 

■ジョンソン&ジョンソンの売上・利益推移

2017年は一時的な特殊要因(税制改革の影響)で純利益が急減していますが、それ以外は売上、利益共に安定して成長しています。

アメリカの優良株ばかり見て感覚がマヒしているのか、営業利益率25%を超えているJNJのグラフをみても感動が薄くなってきている今日この頃ですが、ここまで安定して且つ長期間において高収益をあげているのは流石としか言いようがないですね。

ジョンソン&ジョンソン   売上・利益推移(10年)

 

■ジョンソン&ジョンソンのキャッシュフロー推移

毎年数千億円の投資CF(研究開発費)を投入していながら、それを大きく上回るキャッシュを稼ぎ出しています。

ここ数年は安定的に営業キャッシュフローマージン25%超えを達成しており、キャッシュを生み出す力は日本の大手製薬会社(15%前後)を大きく上回っています。

ジョンソン&ジョンソン   キャッシュフロー推移(10年)

 

■ジョンソン&ジョンソンの1株配当・配当性向・増配率推移

流石にここ最近は徐々に増配率は減ってきていますが、配当性向は60%弱の水準で、今後の増配余地はまだ残されています。

なんといってもジョンソン&ジョンソンは連続増配56年の配当王銘柄で、この実績は他のどんなヘルスケア銘柄も成し遂げていない金字塔です。

バイ&ホールドをしながら配当・再投資だけしておけば勝手に資産が増えていく好例です。

ジョンソン&ジョンソン 1株配当・配当性向・増配率推移(10年)

 

■ジョンソン&ジョンソンのEPS・BPS推移

EPSはここ10年で4.40ドルから5.61ドルへ上昇しています。

EPSの伸びは緩やかですが、2019年9月14日時点のEPSは6.02ドルとなり、2016年の5.93ドルを超えて5ドル台の壁を超えてきました。

ジョンソン&ジョンソン EPS・BPS推移(10年)

 

■ジョンソン&ジョンソンのROE・ROA推移

2017年の凹みは前述の特殊要因に起因する事なので、財務上問題があるわけではありません。

ROEは25%前後の高水準を維持しています。

ジョンソン&ジョンソン ROE・ROA推移(10年)

 

ジョンソン&ジョンソン銘柄 まとめ

売上、利益率、キャッシュフロー、連続増配どれをとっても超優良企業の数値なのですが、ここ数年間の株価低迷とS&P500に劣後する点、配当利回りが3%以下という点が引っ掛かり、ジョンソン&ジョンソンの個別株購入には踏み切れていません。

かの有名なジェレミー・シーゲル博士の「株式投資の未来」では、ヘルスケアセクターが1957年~2003年の期間大きくS&P500をアウトパフォームしていたことは有名な話ですが、個人的にこの傾向は今度も続くと考えています。

先進国の高齢化問題もそうですが、常に医療の需要は無くならないですからね。

一方でヘルスケアセクターは医薬品関連の訴訟問題は避けて通れず、定期的に新薬特許切れの収益悪化のリスク等があります。

これらの点を踏まえ、現時点でのヘルスケアセクターへの投資はバンガードETFのVHT、という投資判断になっています。

VHTの配当利回りは2%弱なので、ジョンソン&ジョンソンと比べると1%程度落ちますが、分散性と株価の伸びを天秤にかけて、VHTを選びました。

以上、現時点でジョンソン&ジョンソンの個別株購入は考えていませんが、魅力的な銘柄であることに変わりはなく、連続増配をどこまで伸ばしていくのか等々、興味が尽きない企業です。

お勧めの仮想通貨取引所

取引量やセキュリティ等総合的に考えて、初心者の方に一番お勧めできる取引所です。 bitbank