【仮想通貨界の癌】ついに開き直ったTether/テザー社・準備金不足だけでなく不正流用疑惑まで

USD(アメリカドル)に価値が裏打ちされたステーブルコイン:USDTを発行するTether(テザー)社の疑惑については本ブログでも何度か紹介してきました。

*過去の記事は下記参照。

✅【ペッグ通貨 USDT/TUSD/GUSD】ステーブルコインブーム到来?

✅すっかり信用が地に落ちたTether USDT【100%の米ドル裏付け無し】

ステーブルコインは法定通貨の価値に裏打ちされて発行されます。

例えばTether社の1USDTは、同社が保有している1USDを価値の根拠として発行していると常々主張してきましたが、先日4月30日Tether社の弁護士が発表したところによると、同社が保有するUSDはUSDT合計発行額の74%にしか満たないとの事でした。

そして手のひらを返したかのように「世界中の銀行も同様に顧客預り金全額を保有しているわけではない」と開き直る始末です。

確かにこの「部分準備金」の運用制度は銀行では当たり前になっていますが、商業銀行は一定の顧客預金資産を中央銀行に預ける「準備預金制度」を強制的に課せられているのに比べ、Tetherにはこのような規制は該当せず、当たり前ですが対応もしてません。

また銀行が通常公表している決算書やB/S、P/LなどもTetherは公表していませんので、「他の商業銀行と似たような物」なんて言える立場ではありません。

そもそも、今まで散々USDTは100%USDに裏打ちされていると主張してきたクセに、発言撤回どころか、自分達の正当性を無理くり主張し出すあたり、とこんとん腐ってるなぁとw

Tetherのホームページに未だに記載されている「100% Backed」という表記、嘘なのでさっさと訂正して欲しいですね。


画像引用:Tether社 ホームぺージ(2019/5/3時点)

 

最大で74%の裏付け資産との事ですが、裏付け資産は「現金(法定通貨)」 or 「現金同等物(証券等)になっており、この74%が回収見込みのないクソ債権やボロ株で構成されていた場合、裏付け資産がほとんどない状態でUSDTを発行している可能性もあります。。

そして、今回更に明らかになった疑惑として、Tether社のCEOが運営するBitfinex(ビットフィネックス)という取引所が、パナマの提携先であるクリプトキャピタルという企業で発生した約950億円の損失補填を、自社のUSDTを使って行ったと報道されました。

これにより、アメリカ・ニューヨーク州の司法長官からビットフィネックスとTetherが訴追されるという事態になっています。

これは資産を増やす為の運用ではなく、単なる自社の損失を隠す為に預けられていたUSDTの担保金を不正利用しているだけです。

絵に描いたような、顧客資産と自社企業資金の混同です。

叩けばホコリが出るとはこの事で、ステーブルコインを発行すべきでない典型的な企業が、現在の仮想通貨界No1のステーブルコインのシェアを握っています。

Tetherの闇が深すぎてみんな麻痺してしまっているような感覚を覚えますが、こんなバカげた事は続く訳ないので、必ずどこかでUSDTの暴落が来ると思います。

ただ、今回Tetherのダメ押しともいえる報道がされたのにも関わらず、2019年5月3日現時点では、ほぼ1USDT=1USDを保っているという信じられないチャートになっています。


データ引用:Binance

 

これも現在の仮想通貨界の異常性が分かる事で、本来であれば74%しか裏付け資産が無いと分かった事により1USDT=0.74USDほどになる計算なんですけどね。

今回のTetherの報道によって一時ビットコインをはじめ仮想通貨のチャートは全面安の展開になりました。

本当にTetherは界隈の癌のような存在で、Tetherに替わるステーブルコインの登場と、Tetherの市場からの排除なくしては、ビットコインのETFどころか、仮想通貨界の健全化なんてとても進まないでしょう。

 

Tetherのアルゴリズム:POR(Proof of Reserves)について

あまり知られていない事ですが、USDTはコンセンサスアルゴリズムにProof of Reserves(POR)という独自のアルゴリズムを採用しています。

またTetherの発行上限枚数は無制限になっています。

これはどのようなシステムかと言うと、Tetherの資金管理をするTether LimitedにUSDが入金されると、Tether Limitedがその入金を承認(POR)する事により、同等のUSDTを新規発行するというアルゴリズムです。

上記PORが正常に機能していれば、Tetherの総発行USDTの額が同社が保有するUSDに対して74%しか裏付けられない、という事は起こり得ないハズなんです。

それも74%は法定通貨とは限らず「現金同等物」という可能性もあり、暗号通貨の根幹ともいえるコンセンサスアルゴリズムが全く正常に機能していない事が分かります。

このようにTetherは何一つ信用に値しないスキャムコインであり、もはや価格が安定しているステーブルコインなどと呼ぶべきモノではないです。

一刻も早く仮想通貨界から消えるべき癌であり、同じCEOが運営している取引所:Bitfinexも同様に真っ黒だと思います。

Tetherとしての資産保有は避けるべきです。

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